はじめに
こんにちは。
本講座の概要
本講座は
- Unity またはゲーム制作に興味があり、Unity を用いたゲーム制作の方法を知りたい
- プログラミングはできるが、Unity のエディタの使い方が分からない
といった方に向けて、Unityエディタの使い方を解説する講座となります。
Unityエディタの使い方がメインの主題ですが、基本的にUnityでゲームを作る上でプログラミングをすることは避けられませんので、C#のプログラミングについても少し触れる予定です。
(プログラミングをやったことのない方でも分かるように説明しますので安心してください。)
筆者の自己紹介
一応筆者である私の自己紹介をしておきます。
私はうまげといいます。工学部情報工学科二回生(23年度入学)です。好きなものはゲームで、特にウマ娘プリティーダービーとFPSゲーム(最近はOW2にハマっています)が好きです。(https://ch-random.net/post/1926/ より引用)
プログラミングに関しては、正直C#(& Java)以外あまり詳しくないです。
今日やること
今回は
- Unity Hubのインストール
- Unityエディタのインストール
- Unityエディタの日本語化
を行います。次回(第1回)以降にゲーム制作を進めていくための準備ですね。
必要なもの
まず、Unityでのゲーム制作をするにあたって必要なものを紹介しておきます。
パソコン
Unityはパソコン上で動かすソフトなので、もちろんパソコンが必要です。
スペックは高ければ高いほど良いですが、よほどパソコンが古かったり安すぎたりしない限り動きはします。
(https://omucoop.jp/start/start_344.html より)
これは「大阪公立大学生協おすすめパソコン」のうちの一つですが、これぐらいのスペックがあれば余裕で動きます。
ただ、3Dゲームを作る場合はそれなりのスペックがないと快適にはゲーム制作を行うことができませんので注意してください。
OSに関しては、WindowsでもMacでもどちらでもOKです。今回の講座ではWindows11の環境で進めていきます。
Unity Hubのインストール
Unity Hubとは、Unityエディタのインストールやプロジェクトの管理をするアプリです。まずはこれをインストールしましょう。
Unity公式サイトにアクセスします。
画面中央の「ダウンロード」をクリック。
Windowsの方は、「Windows用ダウンロード」をクリックすると「UnityHubSetup.exe」のダウンロードが始まります。
Windows以外のOSの方は、少し下にスクロールするとMac用とLinux用のダウンロードリンクがあります。
ダウンロードしたインストール用の実行ファイルを開いてインストールを開始します。
インストーラーの手順通りに進めていきます。「同意する」をクリック。
インストール先はデフォルトのままで構いません。「インストール」をクリック。
インストールが終わったら、「完了」をクリックしてインストーラーを閉じます。(この後すぐUnity Hubでの作業を行うので、「Unity Hubを実行」はチェックを入れたままにします)
Unity Hubが起動するとこのような画面になります。次はUnityアカウントを作成しましょう。
Unityアカウントの作成
「Sign in」の青いボタンの下の「Create account」をクリックすると、ブラウザが開きUnityアカウント作成ページへ移ります。
必要な情報を入力してアカウントを作成します。
Unityアカウントの作成にはEメールアドレスが必要ですが、大学のメールアドレス(~@st.omu.ac.jp)は使わないようにしてください。
パスワードは条件があるのでそれに従いましょう。(8文字以上、アルファベット大文字と小文字を含む、数字を含む)
ユーザーネームは他のユーザーを被ってはいけないので、被らないようなものにしてください。(被っている場合は入力欄が赤く囲われて登録できない状態となります)
ちなみに「Full Name」は本名である必要はありません。
Eメールアドレスでの認証が必要なので、「Create a Unity ID」(緑のボタン)をクリックしたらメールを確認しましょう。
アカウントの作成が完了したらUnity Hubに戻り、サインインしましょう。
Unityエディタのインストール
サインインが完了すると、早速Unityエディタのインストール画面が表示されます。
今回はバージョン2022.3.30f1(LTS: Long Term Support, サポート期間が長い安定したバージョン)を使います。
青いボタンをクリックしてインストールを開始します。(インストールは少し時間がかかります。20~30分ぐらい)
なお、この作業ではUnityエディタの他にVisual Studioと呼ばれるソースコード編集ソフトウェアもインストールされます。(水色のVS Codeとは別物です)
エディタのインストール時に、追加するモジュールを選択することができます。(この表示が出なかった場合は、下記の「モジュール追加画面が出なかった場合」の手順を参考にモジュールの追加を行ってください。)
AndroidやiOSでのビルドに必要なモジュール等色々ありますが、今回はLANGUAGE PACKSの「日本語」のみ追加で選択して、右下の「Continue」をクリックします。
しばらくしてエディタのインストールが完了したら、Visual Studio 2022のインストールが始まります。
(以下の手順の内容は昔私がUnityを入れたときには出なかった記憶があるので、出てこない可能性もあります)
VS 2022の規約に同意してください的なウィンドウが出るので、チェックを入れて「Install」をクリック。
こんな感じのやつが出てきたら、「続行」をクリックしてVisual Studio用のインストーラからインストールを行います。(裏に隠れて表示されてる場合があるので、タスクバーを確認しておきましょう)
「Unity によるゲーム開発」にチェックを入れ、右側の「Unity Hub」のチェックを外して「インストール」をクリックします。
このような表示が出ればOKです。
Unity Hubに戻ります。このような表示が出たら、「Agree」をクリックしてください。
これでインストールは完了です。
モジュール追加画面が出なかった場合
エディタのインストール時に上の画面が出なかった場合は、Unityエディタのみインストールできている状態です。
ここから追加で、Visual Studioと日本語の言語パックをインストールする必要があります。
左の「Installs」タブを選んで、インストールしたUnityのバージョンの歯車アイコンをクリック→「Add modules」をクリックしてください。
すると2つ上のスクリーンショットの画面が表示されるので、Visual Studioと日本語言語パックの2つを選択して右下の「Install」をクリックしてください。
プロジェクト作成・Unityの日本語化
次に、Unityエディタの日本語化を行います。
まず、プロジェクトの作成を行います。右上の「New project」をクリックします。
プロジェクトの種類を選びます。今回は「2D (Built-In Render Pipeline)」を選びます。
2Dのテンプレートは「Universal 2D」というやつもありますが、こちらはSRPと呼ばれるグラフィックを最適化するやつが入っています。今回は使わないので選びません。
左側の「Project name」にプロジェクトの名前を、「Location」にプロジェクトの保存場所をそれぞれ入力します。
「Project name」は何でも良いですが、第1回以降ではブロック崩しゲームを作っていくので、そのチュートリアルに沿って進める場合は「Breakout」とかにしておくと良いでしょう。
(プロジェクトのリネーム(名前の変更)は少々めんどくさいので、作成時に適切な名前をつけるほうが良いです)
「Location」はなるべくわかりやすい場所(今回はCドライブのwork/unityにしました)にしましょう。
Cドライブの下にUnity用フォルダを作るのがおすすめです。デスクトップはあまり望ましくないです。
右下の「Create project」をクリックしてしばらくすると、Unityエディタが起動します。
起動したら、左上のメニューの「Edit」→「Preferences...」をクリックして、
「Languages」タブから、「Editor language」を日本語に設定します。
これでエディタを再起動すると日本語化されます。今回の作業はここで終わりです。お疲れ様でした。
Unityエディタの使い方
最後に軽くUnityエディタの使い方を紹介しておきます。
エディタはいくつかのエリアに分かれていて、それぞれ役割が違います。
名前 | 役割 |
---|---|
①ヒエラルキー | シーン上に配置されたゲームオブジェクトの一覧が表示される |
②シーン | ゲームオブジェクトなどを配置する編集画面 |
③ゲーム | 動作テスト中のゲームを表示する画面 |
④インスペクター | ゲームオブジェクトなどの設定を確認・変更する |
⑤プロジェクト | プロジェクトに含まれる各種ファイルが表示される |
⑥コンソール | エラーメッセージなどを表示する画面 |
(参考文献[1] p.17より)
参考文献: [1]「UnityではじめるC# 基礎編」, 大槻有一郎著, エムディエヌコーポレーション, 2016