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(データマンチ視点から送る)TRPGのすゝめ
公開日:
2021/04/13
(データマンチ視点から送る)TRPGのすゝめ

初めに

RPGと聞いて思い浮かべるゲームは何でしょうか?DQ、FF、はたまたポケモンとかアトリエシリーズとかテイルズシリーズとかでしょうか?……そういったテレビゲームを思い浮かべるのは日本人です。ゲームの本場アメリカでは、RPGと言われればタイトルにあるようなTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)のことを指します(らしいです)。このように、ゲームの源泉ともいえるのがTRPGなのです。多少アニメ、漫画、ゲームに触れたことのある人ならばクトゥルフ神話(例えばニャルラトホテプ)ぐらいなら聞いたことがあるのではないでしょうか。  あるいは普段からゲームをやっている人、ないしは漫画・小説に親しむ人で、このような悩みを持ったことは無いでしょうか? 例えば自分ならどのような展開にしていくだろうか、と。自分ならこの場でどのように発言するだろうか、と。これらの欲求を満たすために1から自分で小説、漫画を描き始める方は(いらっしゃれば素晴らしいことだと思いますが)中々少数ですし、難しいことと思いますが、TRPGならば自分の思うストーリーを自由に描くことが出来ます。

そんな素晴らしいTRPGを、自分の語れる範囲でオススメしていこうかと思います。自分自身があまり熱量に自信が無いので見劣りするかもしれませんが……。あと自分は身内卓でタイトル通りデータマンチ的思考の人間なので、人によっては不快感を覚えるかもしれませんご容赦ください。


### ※用語?
 ・PL:プレイヤー。ゲームをプレイする人。
 ・PC:プレイヤーキャラクター。ゲーム内でのプレイヤーの分身。
     ・GM:ゲームマスター。ゲーム全体を管理する人。
		 ・シナリオ:言葉の通り。GMが用意するものだが、配布されているものも多い。
 ・ロールプレイ:PLがPCを演じること。

#### ・クトゥルフ神話TRPG
 TRPGの中で最も有名なのがこれだと思われます。略称はCoC、ラブクラフト作の小説「クトゥルフの呼び声」を題材に、コズミックホラーを楽しむ……と書いても具体性に欠けますが。PCは狂気的、猟奇的事件に遭遇し、その解決に挑む、というのが基本的なゲームの流れ。
 このゲームの醍醐味はやはりSAN値と呼ばれる狂気度を表す数値だと思います。PCが猟奇的場面に遭遇するたびにこのSAN値が減っていき、一定領域に突入するとPCは発狂し、PLは発狂ロールを楽しみます。
  他のゲームよりも自由度の高いことも特徴で、遭遇した場面に対して自分の持ちうる最大限の力を(大喜利で?)発揮しに行けるのも特徴です。プレイ中で最も想像力の活かせるシステムでもあると思います。
	 ……ただ、データマンチ的視点から言うと、正直やりづらい()というシステムです。キャラクターの能力の80%がダイスに依存しているためというのが理由ですが~~(POWの平均値は35です)~~。ただ2020年の改訂によってかなりデータ面も整備されたため少しはやりやすくなったのかな、と思います。キャラクター作成がやりやすく行動も想像力次第ということでオンラインでのセッションも比較的やりやすいのも利点です。ただしルールブックが非常に高価(7000円前後)ですが。プレイ人口も多く、動画サイトなどにプレイの様子を上げている人やシナリオを公開している人も多いのでそういった点でも敷居が低いシステムです。

・ダブルクロスTRPG

F.E.A.R社という会社が出しているTRPGの中で、最もプレイ人口が多いであろうシステムがこれ。現代社会でオーヴァードという超能力を使えるようになったPCで、世界の平和を守るような戦いが出来ます。中二心全開で、かっこよく必殺技を叫びましょう! ……そしてかっこよくボスに吹っ飛ばされましょう。  上の表現のように、TRPGの中でもPCのHPの扱いが非常に軽いゲーム。HPは飾り、攻撃を食らえば1撃死亡が当然。ただし復活のコストも軽いのですごい勢いでPCが倒れて蘇ります。戦闘バランスとしても基本的には大味な戦いになりがちなため、とにかくいかにかっこよく自分の出番を演出するか、といった感じ。(戦闘バランスの良い戦いがしたければ同じF.E.A.R社の「BBT」というシステムで遊びましょう。絶版してるので手に入らないですけど。) データマンチとしてもこちらはPC作成がかなり自由でPL依存なためいろいろなことが出来ます。攻撃力特化であったり、妨害特化であったり(タンクとヒーラーは無理です)。作成時の想像力次第でどんなキャラクター(アニメのキャラの再現までも)でも作れるので楽しいと思います。こちらもプレイ人口が多めでネットで調べても情報が出ますし、ルールブックも最低限であれば2000円いかないくらいで揃えられるのも魅力。

 #### ・S.W.2.0/2.5
  こちらもTRPG業界では大手のグループSNEという会社が出しているシステム。剣と魔法の世界で敵を薙ぎ払ったりダンジョンを攻略したりと、ファンタジーな世界を楽しめます~~(要は異世界転生もの~~)。戦闘ルール以外にもフレーバー的部分の設定にもかなり力が入っているため、どっぷりとファンタジー世界につかることが出来ます。クトゥルフ神話TRPGと同じくらいプレイ人口がいるのではないでしょうか。
	 データ的にも、ある程度キャラクター作成に運は絡みますがファンタジーらしく様々な種族が選べるためそこでPCのキャラクター性に幅が出せ、能力値的にも大体は確定するので凝りやすいのが良いところ。技能(職業)の数が限られているため限界はあるものの、特徴を出したキャラクターが組めます。
	  あまりよくない点としては、最近2.0から2.5にバージョンアップしたのですが、2.5の方はまだまだプレイ人口もデータ的にも控えめなところ。とはいえ2.0はルールブックの数が多すぎて初期投資が非常にかさみ、またインフレも激しいというところでしょうか(インフレが激化したためのバージョン変更でしたが、インフレに慣れた人たちは結局移行したがらないこと、2.0のデータが非常に豊富であること、2.5への移行に際して下方修正が多いため不満が出ているため全体の移行が進んでいない印象)。また戦闘のルールが結構複雑で習熟が大変なのも敷居を高くする原因でしょうか。その分工夫の余地があって楽しいのですが~~(コンジャラーは前衛)~~。

・パラノイアTRPG

このシステムに関しては自分も数度しかやったことが無いのであまり語れないのですが、ロールプレイ重視ならばある意味お勧めできるシステムです。舞台は人間が完全に支配された地下世界。階級が絶対なディストピアで、上位階級の人にひたすら媚びを売りながらどうにかして支配下から脱する……といったシナリオを楽しめます。  とにかく全力で媚びを売るロールが必要。また味方同士の裏切り・殺し合いも普通なため今でいうAmong Usのようなことが出来ます。あちらと違い使えるのは自分の話術のみなためとても自由と言えます(?)。データ的にはどうにもできない能力がダイスで決まる(そしてそこまで能力が重要でない)ためあれですが。

## 終わりに
 ……あまり熱量には自信が無かったのですが、気づけば1000語近く書いていました。ここまで読んでくださった方がいれば本当にありがとうございます。その時間でTRPGを始めましょう。結局熱量が先行していて良い文章になっていないような気もしますが、少しでもTRPGプレイヤーが増えると良いなと思いながら終わりとさせていただきます。
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