雑談
個人的なろうおすすめ作品12選
公開日:
2020/03/28
個人的なろうおすすめ作品12選

はじめに

どうも。新2回生のIKです。新歓ブログリレーも8日目ですね。私は広く浅くいろんなことに手を出していて、特になにか技術的なこととかについておもしろい話が書けそうになかったので、高校生ぐらいから通学時間中に読んでいた「小説家になろう」の個人的に面白いと思った作品を紹介していきます。後の作品になればなるほど人を選びます(当社比)。なおあらすじは作品からの引用です。

作品紹介(前半)

<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-

各プレイヤーの行動や性格、プレイスタイルによって独自に能力が進化するシステム<エンブリオ>。人と間違うような、確かにその世界に息づくNPCたち<ティアン>。 そんな夢のようなシステムを備えたダイブ型VRMMO<Infinite Dendrogram>は、瞬く間に一大ムーブメントとなって世界を席巻し、数多くのユーザーがこのゲームを楽しんでいた。大学受験を終えて東京で一人暮らしを始めた青年・椋鳥玲二もまた、受験勉強の終了を記念して、かねてより兄に誘われていた<Infinite Dendrogram>を起動する。

これは世界か、遊戯の話。  そして思い出の物語である。

とりあえずおすすめしたい1作品目。書籍化、漫画化、アニメ化もされていてスピンオフもある小説です。アニメ目見た人もいるんじゃないかな。部室にも書籍1,2巻があったような気がします。最初に紹介する作品なだけあって内容はとっつきやすく、練りこまれた設定と少年漫画的な王道のノリが魅力です。小説の舞台が世界規模で流行しているVRMMOなだけあって登場人物も多く物語の舞台もコロコロ切り替わります。主人公が出ない脇道的な話もかなり多いです。その分キャラ1体1体がよく作りこまれており、どのキャラも魅力的です。そして数多くのキャラクターたちの思惑が絡まりあいゲームの世界が大きく揺れ動いていく感じが、次の展開への期待感をどんどん膨らませていきます。  なろうを初めて読む、という人におすすめできる作品です。

https://ncode.syosetu.com/n5455cx/

シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜

世に100の神ゲーあれば、世に1000のクソゲーが存在する。 バグ、エラー、テクスチャ崩壊、矛盾シナリオ………大衆に忌避と後悔を刻み込むゲームというカテゴリにおける影。 そんなクソゲーをこよなく愛する少年が、ちょっとしたきっかけから大衆が認めた神ゲーに挑む。 それによって少年を中心にゲームも、リアルも変化し始める。だが少年は今日も神ゲーのスペックに恐れおののく。 「エンカ率が常識的とか神ゲーかよ……」

ゲームの魅力をそのまま文章にしたような2作品目。最初の作品と同じVRMMOモノです。作者が自他ともに認める設定厨で、物語の舞台となるシャングリラ・フロンティアというゲームの設定はもちろん、主人公の遊んできたあるいは遊んでクソゲーたちも非常によくできたクソゲー(矛盾)でリアリティがあります。主人公がゲームを本気で楽しんでいるのが伝わってきて作中に登場するどのゲームも魅力的に見えます。仲間との軽妙な掛け合いも非常に面白く、身内ネタ的な中毒性があります。  ゲーム好きな人におすすめします。このゲームやってみたいなあ。このゲームやってみたい、と思わせるVRMMOモノは良作。

https://ncode.syosetu.com/n6169dz/

おれの名を呼ぶな!

遊んでいた死神の手から鎌がすっぽぬけて飛んでいき、ぶつかった少年が死亡するという事件が発生した。

――ふと気づくと、おれは白い空間に浮かぶ八畳間にいた。身動きがとれないと思ったら、自分が黒いモヤモヤとした塊になっていることに気づいた。なんじゃこ りゃ!?  慌てふためいていると、自称神さまがどうしておれがこんなことになってるのかを丁寧に説明してくれた。なるほどなるほど、死神がねえ……ふざけんな! さ> らには死神の鎌が魂に混ざってしまったからもう元の世界には戻せないと言いだして――

転生した主人公が不本意な自分の名前を変えるために四苦八苦するお話です。

なろうのテンプレを踏襲しつつどこか他とは違う魅力がある3作品目。ライトノベルらしいサクサクとしたテンポで非常に読みやすい作品ですが、どの話も丁寧にかかれておりキャラクターの立たせ方もお手本のように上手いです。安易な展開がないのがすばらしい。 基本的にコメディではありますが、熱い展開や感動する展開もあり飽きずに読めます。  なろうの良さが詰まった作品なので、なろうっぽい作品を読みたい人におすすめです。

https://ncode.syosetu.com/n5484df/

異世界でも無難に生きたい症候群

異世界転移なのに、なのになぁ。 気づけば異世界の山の中に取り残された主人公。 現代社会に生きる日本人に戦いの才能なんてあるわけない、チート能力だってもらえるわけじゃない。 それでも無難に生きたいんだ、その為にもそれなりに頑張ろう。 スライムよりも弱い主人公はレベルアップすることなく理解力だけでこの世界を生き抜いていく。 頑張れ主人公、名前を決めてもらえるその日まで!

そろそろ王道っぽくなくなってくる4作品目。あらすじの通り理解力だけで異世界を生き抜いていく主人公に度肝を抜かれます。主人公と主人公周りのキャラとの関係性というか距離感がすごく好きです。日本の現代社会を生きる上で得た、その並々ならぬ理解力をもってただ無難に生きようとする主人公を中心に巻き起こる波乱の展開に気づけば引き込まれています。

https://ncode.syosetu.com/n0172eh/

転生貴族は大志をいだく! 「いいご身分だな、俺にくれよ」

事故で死んだ高橋 修は前世の記憶が残ったままウェルロッド侯爵家のアイザックとして生まれ変わった。 だが、そこは妹がプレイしていた恋愛ゲームの世界。 そのゲームは”略奪愛”をテーマに、婚約者のいる攻略キャラを奪い取るという酷い内容だった。 その攻略キャラも酷い奴揃い。

「あんな王子が未来の国王? だったら、俺が王になった方がまだマシだ」

これは乙女ゲームの世界で、空気を読まずに覇道を歩む男の物語。

次の展開が全く読めない5作品目。物語の結末はわかっているのに次の展開が読めない物語。主人公はあの手この手を使って目的を果たそうとします。そんな主人公を含め様々なキャラの心情描写が秀逸でどの登場人物も人間味があって面白いです。ファンタジー系に飽きてきたら読んでみると面白いと思います。

https://ncode.syosetu.com/n9350eg/

閑話休題

とりあえず5作品を紹介しました。どうでしたか? なろう産のアニメは割とやべーのが多いので、なろうに忌避感を持っている人もいると思いますが、そんな人にも楽しめる作品を選んだつもりです。個人的にはなろう産アニメの評価がアレなのは、アニメという媒体が向いてない作品をアニメ化したからだと思ってます。小説だと多少「ん?」となるところがあっても読み飛ばせば済むんですが、アニメになったことによって読み飛ばしたい部分をわざわざ見せつけられるんですよね。そこに引っかかりを覚えてしまうのかなあ……と。

後半で紹介する作品はどれもめちゃくちゃ心を揺さぶってきたものを選びました。万人向けはしないと思うけどなんでこんなに評価されてないんだろうと思う作品ばかりなのでよければ読んでみてください。

作品紹介(後半)

異邦人、ダンジョンに潜る。

1946年七月。異世界の存在が確認される。 そこは、人類の新天地になるはずだった。 しかし、莫大なコスト面と、先遣隊の全滅、世論の反対により不可侵条約が結ばれる。 人類の目は宇宙に向けられた。

それから半世紀。 異世界のダンジョンに潜る為、ある企業が部隊を編成する。 五人のプロフェッショナルと三機の人工知能。それに予備の人員一名。 現代火器と技術により、冒険は簡単に行く予定だった。

だが異世界にたどり着けたのは、ポンコツの人工知能とノンプロフェッショナルな一名。 試行錯誤を繰り返して、彼らは生きる、食べる、戦う。そして、ダンジョンに潜る。

ここから王道作品などない6作品目。全く未知の世界であくまで一般人の主人公が生きていくお話。なろうにありがちなご都合主義はなく、主人公は様々な脅威にさらされます。皮肉がテーマと作者が言っているだけあって容赦のない展開が多いです。そんな世界で生きる人々の織り成す群像劇は熱く、泥臭く、そして輝いています。  王道作品に飽きてきて少し変わった小説が読みたい人におすすめです。文章のテンポもよく読みやすいのもすばらしいです。

https://ncode.syosetu.com/n0260dj/

転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?

高校卒業から5年間、妹に監禁されていた俺は、やっとの思いで逃げ出した矢先にトラックに轢かれ、異世界に転生した。ようやくあの悪魔みたいな妹から解放され る! そう思ったのも束の間、俺と一緒に死んでいた妹も同じ世界に転生していることを知る。俺は今度こそ妹の魔手から逃げ延び、幸せな人生を生きることを決意し た。神様にもらった、世界最強クラスの能力を武器に。

ふふっ。……兄さん、み~つけた❤

超展開に超展開を重ねる7作品目。はじめは普通のファンタジーかと思いきや、一度坂を下ればジェットコースターのような目まぐるしい展開の変化が起こります。強大すぎる敵の悪意に主人公だけじゃなく読者の心も折れそうになります。また、小説家になろうというサイトの特性を最大限生かした表現などもあり、物語の構成が秀逸です。  容赦のない展開はこころを強く揺さぶられるので好きです。

https://ncode.syosetu.com/n7437dj/

ハルジオン~口だけ野郎一代記~

春風紫苑は己を愛している。否、己しか愛していない。 己を良く見せることにだけ全霊を注ぎ、全力で口車を回している。 その結果として僕っ娘メンヘラやメンヘラロリに目をつけられるのだが、口車は止らない。 これは自業自得の物語である――――そこには一切同情すべき点は無い。 膨れ上がる虚像、加速するメンヘラ。さあ、道化芝居を始めよう!

主人公の個性がぶっ飛んでる8作品目。あらすじ通り主人公は行動基準のすべてが自分のためです。いっそすがすがしいまでのクズ思考と現実とのギャップが最高に面白いです。こういう自分の欲に忠実な主人公の物語の痛快さ好き。

https://ncode.syosetu.com/n9485cg/

少年Z

両親の居ない一軒屋で血の繋がらない美少女三人と同居する何処にでもいる普通の高校生、田辺京也。 そんな彼の進路志望は引き篭もり。だって、世界にはゾンビが溢れているんだもの。 ゾンビは人間のお肉に噛み付くのが大好きで、人間を見つけると全力疾走で抱きついちゃう。 扉や窓もなんのその。鋼鉄のバリケードだって、歪んで壊れるまで叩いちゃうぞ♪ 愛が、重い。 ゾンビと美少女と少年の織りなすドタバタのラブコメディ。の、裏側の物語。

ジャンルがファンタジーじゃなくなった9作品目。あらすじの最後の一文がすべてを物語っている作品です。ゾンビであふれかえり、世紀末感のある世界で覚悟を決めた主人公が最高にかっこいいです。そしてそんな主人公と、主人公の守ろうとする人々のギャップ。まともな倫理観を失わざるを得ない世界で、主人公たちはどうやって生きていくのか。こんな時自分ならどうするだろうと常に問いかけられ続けます。これは読んでおくべき作品です。

https://ncode.syosetu.com/n8362dk/

未来の君に、さよなら

「あなたが幸せを望むならば、運命で結ばれた“未来の君”と共に生きていかねばならない――」 不幸な境遇で育ったことにより、人間不信に陥りながらも人一倍将来の幸せを夢見ている高校生・神沢悠介はある夜占い師にそう告げられる。はじめは半信半疑な悠介だ ったが、その“未来の君”とは、才色兼備のクラスメイト・高瀬優里ではないかと次第に考えるようになり、彼女への思いを募らせていく。

一方、悠介と強い絆で結ばれていると確信している学園のアイドル的存在・柏木晴香や中学時代の命の恩人・月島涼の接近により、悠介の「未来の君探し」は混迷をきわ めていく。 三人の少女にはそれぞれ、卒業後の未来を変えるために闘う理由があり、悠介を必要とする理由があった。彼女たちと様々な困難に立ち向かっていくなかで、悠介は自ら の出生の秘密や“未来の君”という言葉の本当の意味を知ることとなる。

彼らは高校三年間でやがて来る未来を塗り変えられるだろうか? そして悠介の“未来の君”とはいったい誰なのだろうか? 悠介が選ぶのは、果たしてどの未来か。

第一学年・春は〈出会い〉と〈宝探し〉の物語です。 第一学年・夏は〈再生〉と〈ロックバンド〉の物語です。 第一学年・秋は〈失恋〉と〈探偵〉の物語です。 第一学年・冬は〈試練〉と〈スーパーマーケット〉の物語です。

第二学年・春は〈別れ〉と〈幽霊〉の物語です。 第二学年・夏は〈解放〉と〈アイドル〉の物語です。 第二学年・秋は〈孤独〉と〈キス〉の物語です。

現在、第二学年・冬の物語を連載中です。

高校生時代に出会えてよかった10作品目。少年少女たちらしい青春と、少年少女たちに突き付けられる重い現実を綴った物語。扱っているテーマは重いもののそれによって手が止まることはなく、美しい文章と話の運びで読者を引き込みます。主人公たちと年齢が近いこともあってものすごく感情移入してしまいました。ファンタジーやSFのような魔法みたいな解決策はなく、必死に生きる主人公たちを応援したくなるような作品です。

https://ncode.syosetu.com/n6715cb/

お前が神を殺したいなら、とあなたは言った

「ナオキ、君に神を殺してほしいんだ」

現代日本で新興宗教の教祖として生計を立てていた神城ナオキは死んだ。そして彼はその罪ゆえに、無限の地獄へと送られることになった。  だがなんの手違いか、はたまた陰謀か、彼は神々が実際に存在する異世界「エルマル」に送り込まれる。神とその神官たちが支配するこの世界において、神の加護も特殊>な能力も持たぬまま、ただ「神を殺せ」という使命だけをその身に帯びて。

登場人物がみんな死ぬ11作品目。この物語はびっくりするほど人が死にます。ただ、安っぽい死ではなく、それぞれの信念を貫いて逝った登場人物は死してなお読者の心に残り続けます。どの登場人物の生き様もカッコよく、痺れます。

https://ncode.syosetu.com/n7775do/

幻想再帰のアリュージョニスト

誰もあなたの言葉を理解できない。 隣の友愛、目の前の憎悪、そして自分でさえも。 文脈と権威に縋ろうと、飾り立てた借り物が心に届くことはない。 それでも理解を求めるとき、対話は互いの既知を利用する。 自明の参照と引用、暗黙の了解と引喩。 未知の言葉はそこになく、あなたは安らぎの中で相互理解の夢を見る。 幻想再帰のアリュージョニスト。 合わせ鏡に理想の像、反射するのは無限の試行。 永劫の果て、理論上の世界平和は達成される。 いつか、必ず。

世界観に圧倒される12作品目。とにかく膨大で名状しがたい何かを感じる作品。読めばわかるとしか言えないこの作品の凄さ、恐ろしさをぜひ味わってほしいです。

https://ncode.syosetu.com/n9073ca/

おわりに

どうだったでしょうか? 自分に合う作品はみつけられましたか? ほかにも紹介したい作品はたくさんあるのですが、きりがないので特に好きなものを選びました。しかし作品の魅力を上手く伝える文章力がほしい。紹介文の長さのばらつきは気にしないでください。ネタバレ防止と先入観を持たないための短さだと思ってください(ヤケクソ)。…………正直リンクから作品ページに飛んで上のほうにあるレビュー一覧みたいなのを見たほうがいいです。

最後になろうでの良作の見つけ方を伝えて終わりにしようと思います。といってもランキングよりも新着レビューから探したほうが良いよというだけです。サイトの下のほうにあります。なぜそのほうがいいかというと、ランキングのファンタジー系統の作品は割と似たような話が多く、なろうらしくサクサク読める快適な作品が多いからです。個人的にそういうのは食傷気味ですし、そういうのが読みたいなら小説検索で総合評価の高い順とかで検索すればいいです。 もしランキングで探す場合はファンタジー以外のランキングを見たり、日間・週間より月間・四半期・年間のランキングで見るといいと思います。なろうテンプレはファンタジーだからね。  それでは、良いなろうライフを。(用量・用法を守ってご使用ください)

(追記) 文章の修正と作品ページへのリンクの追加を行いました

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