白鷺祭作品紹介2022
【白鷺祭22】長い曲を短くする
公開日:
2023/03/28
【白鷺祭22】長い曲を短くする

はじめに

みなさんこんにちは、コンピュータハウスランダム部長のはっしーと申します。友好祭にて提出した私のメドレー曲ですが、長すぎて自分でも聞いていられないので一曲ずつ紹介します。



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本文

イントロ(0:00~0:32)

8bit調から始まります。ここのフレーズですが、私が2019年に作った初めての曲のフレーズを使っています。作者にしかわからないこだわりですね。知るかよ


1曲目「歩み続けた道」(0:32~2:50)

いよいよ曲の本編が始まります。この曲は一曲の中で様々な表現を用いていますが、その芯はピアノでできています。ある日ピアノで適当なフレーズを弾いていたところ、なんとなくエモいのができてそれを曲にしたからなんですね。で、それに色々肉付けをしたらこう仕上がりました。タイトルの「歩み続けた道」というのは、この曲を作り終わった後流し聞きをして、こういう題がふさわしいなと何となく感じたからです。幼い頃からピアノを弾いてきた私自身とも重なるものを感じています。こうして1曲目の部分を終えて、1時間で作ったつなぎの部分を経て、2曲目へと移ります。


2曲目「フラウンホーファー線」(2:50~5:36)

1曲目とは大きく変わり、チップチューンもどきの曲を作りました。こういうアップテンポな曲はとにかく作ってて楽しいですね。チップチューンを扱ったことがある方はご存知かもしれませんが、この曲はメロディーラインやベースはもちろん、ドラム部分も含めてすべて8bit音源(ファミコン音源とも呼ばれる)で作られています (取り立てて強調するものでもないですが) !どんな音でも波形とノイズで表現するチップチューンは、作るのも聞くのも面白さに溢れていると思います。タイトルの「フラウンホーファー線」についてですが、高校物理でおなじみコレです。疾走感のある光のようなサウンド1つでハーモニーを作るのが面白かったため、この題にしています。単純にこの単語を覚えたてで使いたかっただけなのはヒミツ
パンの暴れるつなぎを経て、3曲目へと移ります。


3曲目「踏地風進」(5:36~10:32)

またまた大きく雰囲気が変わり、落ち着いた曲調のフレーズが聞こえ始めます。この曲は前半はピアノと木管楽器で概ね構成されていて、後半から琴や三味線といった日本の伝統的な楽器が加わってくる、マルチインストゥルメンタルな曲です。作曲にあたり、最初に思い付いたのはBメロの3連符地帯(7:19~7:48)で、そこに合わせるように他のフレーズが完成していきました。タイトルの「踏地風進」というのは、この曲を作り終わった後流し聞きをして、一歩ずつ確実に進むという決意を感じ、こういう題がふさわしいなと何となく感じたからです(2回目)。どうでもいいですがこんな四字熟語はなく、作者の造語です。ここで曲が終わりそうなスローテンポのつなぎを経て、4曲目へと移ります。


4曲目「搔き消えた運命」(10:32~13:58)

先ほどまでの希望や地を行く力強さが失せ、哀しみや暗さを暗示させるのがこの4曲目です。この曲を作っていた時は高校生でしたが、受験勉強の辛さのあまり心を侵された時の感情のままに作りました。個人的にはサビの変拍子地帯(12:14~13:06)が好みです。タイトルの「搔き消えた運命」というのは、この曲を作り終わった後流し聞きをして、あるべき光をつかめない不安や恐怖を感じて、こういう題がふさわしいなと何となく感じたからです(3回目)。しかし少しづつ明るさを取り戻すようなつなぎの部分を経て、5曲目へと移ります。


5曲目「蒼紅の瞳」(13:58~16:24)

4曲目とは真反対の、底抜けに明るい曲です。新高校生3年生になる前の、高校生最後の曲として、作曲にいったん区切りをつける気持ちで作りました。全編を通して旋律が多すぎてメインメロディを見失っていますが、それもそのはず、どのパートも10個前後の旋律が鳴っており、正直作者にしかメインメロディは掴めていないと自負しています。タイトルの「蒼紅の瞳」というのは、この曲を作り終わった後流し聞きをして、冷静と情熱のあいだという雰囲気を感じ、こういう題がふさわしいなと何となく感じたからです(4回目)。Bメロ(15:03~15:21)を3拍子にアレンジしたつなぎの部分を経て、6曲目へと移ります。


6曲目「水と風のペアダンス」(16:24~19:04)

6曲目にして初めての3拍子の曲です。大学生になって初めて作った曲です。 ゼルダの伝説にて聞いたことがあるようなAメロですね… そんなAメロですが、前半(16:24~16:44)は普通に、後半は(16:44~17:04)はチップチューン風に作っています。やや左右にパンを振っているので、イヤホンで聞いている人はさらに違いが分かりやすいと思います。タイトルの「水と風のペアダンス」というのは、この曲を作り終わった後流し聞きをして、どこか異国情緒や自然を想起させられ、こういう題がふさわしいなと何となく感じたからです(5回目)。突如ノイズが入り、7曲目へと移ります。


7曲目「崩れゆく世界から脱出せよ!」(19:04~22:20)

いよいよ後半戦というところで、ノイズが鳴っている時(19:04~19:56)は6曲目までのおさらいのように、順番にそれぞれの曲のメロディが流れています。そしてノイズが鳴りやんだのちに7曲目部分が改めて始まります。今までで一番荒ぶる曲調の曲ですが、実はピアノの弾きならしから生まれた曲であるため、曲を通して常にピアノの音色が聞こえます。余談ですが、実はこの7曲目を完成させるのに一番時間を使いました。というのも、1~10曲目にはメドレーの元となる原曲(単体の自作曲)が存在するため、そこの編集データを引用してメドレー用の曲に作り替えていました。ですが、この7曲目だけなぜか原曲のデータが消えていたため一から作り直すことになり、大変苦労しました…さて、タイトルの「崩れゆく世界から脱出せよ!」というのは、この曲を作り終わった後流し聞きをして、焦ってこの曲を駆け抜けているように感じ、こういう題がふさわしいなと何となく感じたからです(6回目)。曲の勢いはそのまま、8曲目へと移ります。


8曲目「Last one」(22:20~25:19)

8曲目で久しぶりに、チップチューンの曲が始まります。この曲もピアノの弾きならしから生まれた曲ですが、一切ピアノは登場させていません。特徴としては、イントロ(22:21~22:42)とサビ(23:40~24:02)で同じメインメロディを使っているものの、ベースが違うので差別化ができていることでしょうか。使い回し?知らんな  さて、タイトルの「Last one」というのは、この曲を作り終わった後流し聞きをして、後には引けない緊張感を感じ、こういう題がふさわしいなと何となく感じたからです(7回目)。そんな緊張感がつなぎを経て薄れつつ、9曲目へと移ります。


9曲目「流れ星」(25:19~27:40)

9曲目は最初から様々な音色が迎えてくれ、珍しい長調の曲が始まります。この曲はピアノを介さず作っていて、エフェクトマシマシのエレキギターがメインメロディを鳴らし続けています。今までの曲は原曲をStudio One 5 primeで作っていたのですが、この曲だけ原曲がStudio One 5 professionalで作っているために、色んな機能を盛りこんで作りたかったというのがありますね。また、アウトロ(特に26:46~26:55)とつなぎ(特に27:29~27:44)で8bit調で流れている高音のフレーズは、長調短調は違うものの同じフレーズであるという遊び心を入れています。使い回し?知らんな タイトルの「流れ星」というのは、この曲を作り終わった後流し聞きをして、こういう題がふさわしいなと何となく感じたからです(8回目)。 高校時代の友人に野球の応援歌みたいと言われ、結構傷つきました そしていよいよラストへと進んでいきます。


10曲目(27:40~28:49)

10曲目と書きましたが、流れているのは1曲目のアレンジであるため、ここはまだ嵐の前の静けさです。音色はピアノひとつでドラムもありませんが、ピアノを介して作ったわけではありません。今まであれこれ書いてきましたが、曲の中にピアノが入っていることと、ピアノから生まれた曲であることとはなんの関係もないんですよ。じゃあ書くなって話じゃん


クライマックス(28:49~32:40)

さて、いよいよクライマックスです。曲全体のサビと言ってもいいでしょう。さらに細かく分けて書いていきますね。
まず、いったん静かになった後、左→右→左→右→…の順番で、2,3,4,...,9曲目までのBメロが流れます(28:54~30:07)。調を合わせてくっつけただけはありますが、意外と親和性のある、いうなれば"曲になっている"と言えますね。
その後、1曲目のサビ前のフレーズが8小節流れます(30:07~30:24)。ここも嵐の前の静けさのごとく、最小限の音だけ鳴らしています。
そして大サビが始まります(30:24~31:21)。この部分だけのメロディのほか、1曲目をベースに、2~9曲目のサビのメロディとベースが、それぞれの曲の楽器で鳴っています。ごちゃまぜですが作者は音圧が心地いいと感じています。それと、ここのメインメロディは全編を通してのお気に入りです。
その後、16小節にわたって2~9曲目が左右で個別に鳴ります(31:21~31:50)。偶数曲目が左、奇数曲目が右で鳴っていますね。この短い区間に多くの種類の楽器を使ったため、レイヤーが大変なことになっています。
そして長かった曲もついに終わりを迎えます。最後まで2~9曲目が鳴り続ける中、原曲の1曲目の終わり方に沿って曲が鳴り終わります。大きく盛り上げた後は、様々な音色が一つのメロディを鳴らして終わることで統一感を演出しています。



おわりに

ということで長々と書かせていただきました(4400文字ぐらい書いてました)。この曲について記事の中で語った以上に、この曲にはいろいろなものが詰められています。本文で区分けしたすべての部分に、ある8小節のフレーズが鳴っていたり(2曲目の4:41~4:51が一番わかりやすい)、世の中に出回っている曲のフレーズが引用されていたり、他にも色々と、作者にしか気づけないものも多くあります。その中のすべてを見つけてくださいとは言いません。が、少しでもこの曲について知っていただければ、ただ長いだけの曲ではないことをお分かりいただけると思います。さて、長くなりましたがこの辺で筆を置こうと思います。この記事を最後まで読んでくれた人はおそらくいないとは思いますが、それでもこの文面を見つけた人にお礼を申し上げます。ありがとうございました!!

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