C.H. Random

群論入門その2

~色々な群~

群論入門その2
目次
  1. はじめに
  2. 集合の表記
  3. 中心化群・正規化群
  4. 巡回群
  5. 対称群
  6. 2面体群

はじめに

今回は色々な群について紹介します。前回より内容薄めです。

集合の表記

集合どうしの演算を以下のように定めます。
群Gの元a, ba,\ bと部分集合S,TS,Tに対し

  • ST=ST={st ∣s∈S, t∈Tst\ |s\in S,\ t\in T }
  • S−1=S^{-1}={s−1 ∣s∈Ss^{-1}\ |s\in S }
  • aSb=aSb={asb ∣s∈Sasb\ |s\in S }

中心化群・正規化群

群GGの部分集合SSに対し,
Z(S)=Z(S)={x∈G ∣xsx−1=s, ∀s∈Sx\in G\ |xsx^{-1}=s,\ ^\forall s\in S }を中心化群
N(S)=N(S)={x∈G ∣xSx−1=Sx\in G\ |xSx^{-1}=S }を正規化群という.

巡回群

べき乗を一般化して,

  • an=an−1⋅aa^n=a^{n-1}\cdot a
  • a−n=(a−1)na^{-n}=(a^{-1})^n
  • a0=ea^0=e
    とする. ⟨a⟩=\langle a \rangle={an∣n∈Na^n |n\in \mathbb{N} } をaaで生成される巡回群という. ⟨a⟩\langle a \rangleの位数をaaの位数といい, ord(a)ord(a)と書く. 位数がnnの巡回群をCnC_nとも書く.

対称群

nnを自然数とし,11からnnまでの自然数の集合をΩ\Omegaとする.このときΩ\OmegaからΩ\Omegaの全単射な写像の集合をSnS_nという. SnS_nは写像の合成を演算として群となりこれを対称群という.位数はn!n!.

2面体群

3以上の自然数nnに対し正n多角形を正n多角形にに移す変換全体の集合をDnD_nとする.2πn\frac{2\pi}{n}回転させる写像をσ\sigma,線対称に反転させる写像をτ\tauとすると
Dn=⟨σ, τ ∣σn=τ2=e, στσ=τ⟩D_n=\langle\sigma,\ \tau\ | \sigma^n=\tau^2=e,\ \sigma\tau\sigma=\tau \rangle

演習問題

巡回群の部分群は巡回群であることを示せ.