はじめに
こんにちは、ぷよらーのotawaです。ぷよらーなので、ぷよぷよの布教をします。
去年の新歓ブログでもぷよぷよについてまとめていたので、こちらも要チェックですね!
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今回はぷよぷよで階段積みをメインに使っていく際の戦略について考察していきます。階段積みは始めたばかりの人が最初に習得する積み方として非常に有名ですが、上達するにつれてだんだんと使われなくなってしまいます。様々な理由により中級者以上になるとほとんどの人がGTRやその他不定形に移行するため、階段積みや鍵積みなどの定形は絶滅危惧種です。そこで、この記事では階段積みの特徴(長所・短所)を踏まえつつ良さを最大限発揮できるような戦略を紹介して、みなさんに階段積みを積極的に採用してもらえるようになることを目指します。階段積みには大まかに分けると以下のようにそれぞれ3-1、2-2、1-3階段がありますが、今回は汎用性の最も高い左の3-1階段について説明していきます。
(このブログを見ている人とぷよらーとの積集合が限りなく空集合に近そうなので需要がない気が)
階段積みの特徴
長所と短所を列挙していきます。短所が多い…。
長所
1.連鎖効率が良い
階段積みの最大の長所として連鎖効率の良さがあります。一人用モードで19連鎖を狙う場合は階段積みが採用される場合がほとんどで、特に以下のkenny式とよばれる組み方が人気です。
同じ量のぷよでおじゃまをたくさん降らせるには、得点の計算式の関係上、連鎖の最初から途中まではなるべく4つずつ必要最小限の個数で連鎖数を稼いで、最後の方で大量にぷよを消すことが有効です。階段積みではほかの組み方と比べて、土台や折り返しが4個消しになりやすく、効率の良い構築ができます。試合では中盤の本線の連鎖量が相手よりも上回りやすいので、積極的にこちらから仕掛けたり、逆に相手が大きめの催促を打ってきた場合に本線即打ちが刺さりやすくなったりします。
2.暴発が少ない
2つ目の長所として、階段積みは形が単純なため、暴発が発生しづらいことが挙げられます。折り返しの配色にさえ少し注意すれば暴発の心配はほぼ無用です。
3.おじゃまに強い
土台の階段部分では発火する際に縦3が露出するという構造上、おじゃまぷよに非常に強いです。土台を組んでいる途中で相手からの攻撃で2段分くらいおじゃまが降ってきたとしても、以下のような場合ではそのままぷよを付け足すだけで繋げることができます。
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短所
1.折り返しの隙
階段積みを実戦で使っていく際の最初の壁が折り返しになります。連鎖尾のみではさすがに勝つことは難しいので折り返しの技術は必須となりますが、以下の左のように発火点が完全に埋まってしまうとこの瞬間、大きな隙が発生してしまいます。
この状態から発火するには赤黄のハチイチを引くしかありません。右のGTRでは赤と黄がハチイチでなくとも良いということと比べると非常に辛いことが分かると思います。
2.飽和連鎖量はそれほど大きくない
長所の一つに連鎖効率の良さを挙げましたが、短所に飽和連鎖量(連鎖の最大火力・伸びしろ)の小ささがあります。述べていることが矛盾しているのではないかと思うかもしれませんが、飽和連鎖量は連鎖効率とは異なるものです。一人用モードでは連鎖効率=飽和連鎖量として問題ないと思いますが、実践では中盤戦があるためこれを考慮する必要があります。階段積みは中盤戦が苦手なため実戦では本線をある程度犠牲にする必要があり、これが飽和連鎖量低下の要因となります。GTR等の不定形では中盤戦を意識しつつ10万点くらいの本線を狙うことは十分に可能なのに対し、実戦では階段積みで10万点を打つことは難しいです。一人用モードでの階段積みの火力の高さはS字構築を前提としたものであって、実戦ではS字構築は第二折り返しの隙が多くスペースの無い場合が多いためU字構築になってしまいます。階段積みのU字構築では連鎖尾が同時消しになりがちなので、8万点クラスを出すことは十分に可能ですが、10万点クラスは難しくなってしまうのです。
3.中盤戦がやりづらい
勝率を上げるためには中盤戦で自分が有利になるようにうまく立ち回る必要がありますが、階段積みは中盤戦が苦手であり、中盤戦への移行が遅いということが挙げられます。要因の一つとして、折り返しのキーぷよ外しが使えない・使いにくいということが考えられます。以下の多重折りのGTRでは折り返し部分の黄色をあえて乗せないことによって4連鎖をキープすることができ、本線に繋げる場合はキーぷよを一つ置くだけで良いという風に柔軟に戦うことができます。4連鎖を打った後の形もよく、即発火か頭伸ばしをするかのどちらも選べます。
それに対して階段積みの場合は以下のようなキーぷよ外しをしてしまうと、4連鎖を打った後の形が悪く、頭伸ばしをすることが非常に厳しいです。例では黄色を外しましたが、赤を外した場合でも3連鎖を打った後が上で述べた折り返しの隙の例と同じ形であり良くないです。
中盤戦では折り返しのキーぷよ外しは難しいため、二段目か連鎖尾で副砲を構築するということになりますが、二段目で作る場合では折り返しがある程度完成してからになるため、遅くなってしまい相手の潰しや催促に間に合わない可能性が出てきます。連鎖尾を活用する方法でも、ツモに左右されやすく、ゴミぷよが増えやすいというデメリットがあり、いずれにしても階段積みの中盤はGTRのときよりも工夫してうまく立ち回る必要があります。
4.凝視が容易
長所として挙げた暴発の少なさは階段積みが定形であることによるものですが、その代償として相手から凝視がされやすいという短所があります。自分が分かりやすい=相手も分かりやすい、ということですね。ただ、ある程度のレベルになるとお互いに凝視の技術はそれなりにあって、階段積みではなく不定形であってもよほど複雑な形でない限りはしっかり凝視されてしまうので大したデメリットにはならないかなと思います。この点に関しては仕方がないと割り切りましょう。
5.全消しを取り逃すことがある
たまにあります。階段積みを組む際は定形連鎖であるがゆえに土台の形の良さを重視しがちですが、そのようにして同色のぷよを離して置いていると3連鎖程度の全消しを取り逃す場合が出てきます。
戦略
以上の長所と短所を踏まえて、どのような組み方・立ち回りにすればよいかを考察していきます。
先折りor後折り
折り返しを先に完成させるか、後から完成させるかですが、これは断然先折りです。階段積みの大きな弱点である折り返しの隙を減らすためには先折りにするしかありません。後折りでは発火点を埋めた瞬間に相手の潰しの餌食となってしまいます。序盤は折り返しの完成を最優先させましょう。
左折りor右折り
これは個人の好みで問題ないと思いますが、若干左折りの方が有利、やりやすいのではないかと思います。ぷよが3列目から落ちてくることを考慮すると、序盤は折り返しの完成を急ぎますが横移動が少ない分、わずかに早く置くことができます。また、中盤戦で連鎖尾を活用して戦う場合や、本線で連鎖尾をマルチ発火にする場合は高くなりやすいので、右側で連鎖尾を作った方が窒息しづらいです。
土台の組み方
基本的には「階段積み」がやりたいので理想的な3-1階段を目指します。折り返しを作る際は、以下のように1列目と3列目を同じ色にしてしまうと暴発してしまうので注意しましょう。
もし、うっかりやってしまって6手目くらいで気づいた場合は左折りから右折りに切り替えるなどして暴発を回避しましょう。
連鎖尾は理想的な3-1階段を組むことがツモによっては遅くなってしまう場合があるので、対策としてあらかじめ自分の好きな形、得意な形を何パターンか持っておく必要があります。
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この例では6列目の緑がなかなか来ないときに他の色を載せてから緑を載せて回収するようにしています。目的の色が来なくてもゴミぷよを増やさないように、幅広い受けができるようにしておきたいです。
また、縦3の土台は接触箇所が3つもあるため、4段目だけでなく、5段目と6段目に置いて繋げることができるということを考慮しておくとより柔軟な連鎖尾が組めます。
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中盤戦の立ち回り
階段積みは連鎖効率は良いが飽和連鎖量は小さいことを踏まえると、中盤は積極的に仕掛けていくことが大切です。本線勝負になってしまうと火力負けする可能性が高く勝ち目が薄いので、潰しや催促で先打ちさせることを目指します。例えば、以下のような連鎖尾が構築できれば、5列目の赤発火からの強力な2ダブを保持しつつ、そのまま本線としても十分な火力として使うことができるため非常に強いです。
2段目で以下のようにキーぷよを外しつつ本線を伸ばしていければ理想的ですが、実際はツモなどの関係で厳しいので、基本的には上のように連鎖尾を活用していくやり方が良いと思います。
以下のように、相手の攻撃に対して自分がキーぷよを外した折り返しを打って対応したあと、相手が本線を打ってきて自分が伸ばさないといけなくなったときは連鎖尾伸ばしだけでなく、このような伸ばし方があるということは頭に入れておきましょう。
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相手が早めに大きめの潰しや催促を打ってきた場合は、連鎖効率の良さを生かして本線即打ちをすることが有効な場合がかなりあります。自分の本線火力に自信を持って積極的に動いていきましょう。
まとめ
- 先折り
- 積極的な中盤戦
- 連鎖尾の工夫
おわりに
本当は各事項に対してもっと組み方や補足の説明を入れた方が良いのですが、分量が多くなりすぎるのでこれくらいにしておきます。(自分が疲れただけ)
ぷよを積んで消していくのは好きなのですが、大学の課題はどんどん積まれていくばかりで一向に消えてくれません…。