はじめに
自己紹介はしません. 皆さんはもう既にらんだむちゃんの動画は見ていると思います.
可愛いですね. 今回は各動画の初めに流れているようなジングル素材の作り方について説明します. このジングルの内容によって企業や商品, キャラクタのイメージに大きくつながることがあるので意外と大事な奴なのです. もちろん映像と合わさっての相乗効果ですが.
この記事ではなるべく安価 (?), かつ初心者にも分かりやすいように (?) 1 ステップずつ解説していきます. 私もまだ初心者なので自己流で申し訳ないですが... また, 今回はらんだむちゃんの動画で使われている奴よりも少しシネマティックなモノを作ろうと思います.
環境
- Windows 10
- FL Studio 20 Signature
ボイス
今回使うのはフリーの VST プラグインである Alter/Ego の Marie Ork 2 ボイスバンクです. Alter/Ego は無料ながらも英語だけでなく, 日本語歌唱にも対応している合成音声ソフトです. プリセットや変更できるパラメータも多く, また POLY / MONO の切り替えによって和音を鳴らすことも簡単です. 勿論, "東北きりたん" や "初音ミク" などを使っても大丈夫です. 上の画像のように, 歌詞を入力しておくことで順番に鳴った音に合わせて歌ってくれます. まずは適当なコードを打って歌ってもらいましょう.
コード進行などはサンプルパックなどに MIDI データが入っていたりするので, 初心者の内はそこからインスピレーションを沸かせるのもいいと思います. 私は初心者なので, Cymatics 社が無料で出してる Future Bass のあれそれから作りました. ココから色々ダウンロードできます.
エフェクトなどでコネていく
① コンプレッサー
ボーカルは音量差が大きいので, コンプをかけておかないと後悔します. 今回は NATIVE INSTURUMENTS 社の SUPERCHARGER GT を用いました. インターフェースが好みです. この前後でディエッサーやイコライザーなどで軽く整えていきます.
② ボコーダー
先ほどのを聴く限り, メリハリが感じられません. そこで, "RANDOM" の部分を強調するために FL Studio 付属のボコーダー, Vocodex を用いて更に電子音感を増幅させます.
③ ダブリング
Waves Audio 社の Doubler を用いてボーカルに厚みを付加し, さらにステレオ感も増幅させます. このプラグインは最強なので手に入れておいて損はないです.
ここまで煮詰めたものがこちらです.
④ ディレイ & リバーブ
空間系のエフェクトを用いて残響を作ります. 何を使っても良いです. センド & リターン用のミキサーチャンネルを別に作ると良い. (空間系エフェクトの統一と CPU リソースの軽減化)
⑤ FX
パリーンやドーン, チュドーン, ギュイーーンといった音でさらに雰囲気を作ります. 記念日などで各社がサンプルパックをよく投げ売りするのでそういう時に買い貯めます.
⑥ イコライザー
1 つ 1 つのトラックに対してイコライザーをかけていきます. これがとても難しいですが, その時の気分で決めます. 目より耳を信じたほうが良いです. 私は耳が少し悪いです. 使っている音が全ていい感じに聞こえるまで試行錯誤していれば上達は早くなると思います. 私は iZotope 社の某プラグイン達に頼ってばかりなので駄目です.
⑦ 音量調整とマスタリング
各トラックの音量バランスを調整した後, 本来ならばしっかりとマスタリングという手順を踏まなければなりませんが現在, 記事が公開される当日の夕方なので FL Studio 民の最終兵器 Soundgoodizer を挿して楽して終了です.
完成
- らんだむちゃんの動画で使っているもの
- 今回作ったもの
- テープストップ効果をつけたらオシャレ度が増す
結論
これがランダムのイメージ....? そんな馬鹿な